地方の個人店舗に活路はあるか

仮性 好
世迷言
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かとりん13


それ一本を生業とするのは極めて難しい
ので、活路はあるとは言い難い

じゃあ なんでやるの、ていうと もぉ趣味としか言えない

近々 自分も地元で飲食系の個人店舗を開店するので
地方の個人店舗に関する考えをまとめておきたい↓






①地方の個人店舗経営一本で生計立てるのは ほぼ無理


地方の個人店舗の経営一本で生計を立てるのは極めて難しい、
ということは今更 自分なんぞが言うまでもないことで
それでも個人店舗やりたいんなら、生活基盤をしっかり作った上で
赤字前提の趣味としてやるしかないでしょう、現実的なところ

人脈や高額な資金でもあるんなら話は違ってきますが。
資金つぎ込むっても、地方であっても
それなりに大きな初期投資が必要でしょう。

その資金投入さえも世間の流れとズレてたら
ドブに お金を投げ込むことになる
そんな事例は ウンザリするほどいくらでも見られる

元々 地元に人脈があって知り合い同士のサークル的に
ある程度 固定客を確保できた状態で開店できたとしても
それを拡大といかないまでも、維持するだけでも
それに要する時間とお金と労力ってのは相当なものでしょう…




②それでも お店がやりたいんだよ


だったら もぉ極力、赤字(投資)を最小限にとどめるしかないよ…

先ず借家ではなく持ち家でやる、最小限の設備で運営できるようにする
広報、販促は自前でやる、内装や販促物は自作する、
食材等の消耗品は保存の利くものだけを使う、営業日を絞る、
人は雇わずに自分個人だけで出来る範囲に仕事量を調整する…


特に他人様を雇うのはかなりの覚悟が要るなあ。
労働基準法守れないんなら他人様なんて雇っちゃいけない

仕事量が自分の手に負えないほど増えちゃったんなら
キッチリ儲け出さなきゃいけないし、儲けられないんなら
仕事量は調整しなきゃいけない。

どんな事情があれども被雇用者に
法律で定められた保障が出来ないんなら
他人様なんて雇っちゃダメですよ…

自分がやりたいことをやりたいようにやるだけなら
ケツも自分が持たなければならない

今まで何件か飲食店で勤めてきたけど、
これが出来てる店には巡り合えなかったな…




③そもそも飲食店ってどうなん


とっくに破綻している。
私見ですが。

これは個人、企業に関わらず
そういう傾向が強いんじゃないかなあ、と思っている

外食系で業績上げてる企業もすべての従業員に
法律どおりの待遇、所帯持って無理なく維持できる程度の
賃金を与えたら破綻するだろう
…と、勝手に思っている

なんで そんななっちゃったの、って原因については
思い当たるフシがありすぎてもう


でもまあ、雇う側(企業)に、雇われる側(従業員)、
そのサービス、成果を利用する側(客)、
それらの環境、情勢を法整備して制御するべき側(行政、公的機関)…

皆それぞれ果たさなきゃならない責任があったはずなんやなあ…

なかなか渦中にいる者からすると自分を取り巻く環境の全体像を
把握しきれないもので、ネットで情報共有できない時代なら尚更…


まあ なんにせよ、なってしまったものは仕方ない
これからどうするかが重要なのだ


自分の個人的な経験から言うと、いわゆるブラック企業なんてのは
とっとと辞めるのが一番の正解だった

地域差もあるんだろうけど、なんやかんや言って
今は少しであっても景気は上向いてると体感している

自分みたいな歳だけ食って無能で無資格の半端者でも
働き先がたくさんあるんだもの…

10年ほど前なんて地方のハロワで求人探しても
まじで一件しか引っかからなかったことがあった
まあ それはさておき



④じゃあなんで お店やるの


地方の個人店舗なんて ほぼほぼ儲けが出ない
資金も人脈も無いようじゃ尚更無理
ましてや飲食なんて企業でも破綻している
ということをダラダラこれまで書き綴ってきたけども


望みが無いわけでもない
ようなことを勝手に思ってて、その根拠をまとめておく


望み➊:地元の特性

和歌山に住んでるんですけども。
スナックが多い。

しかし ほぼ固定客だけで成り立ってて、
その固定客も高齢化が進んで、たくさんあった
スナック店舗が次々に閉店している。

とはいえ、同世代で集まって駄弁る場には
かつて需要があった。

そういうものが受け入れられやすい土地柄なのかもしれない


望み➋:浮いてるはずの客層

その昔ゲーセンブームというものがあった
今思えば あれも近い世代が集まる交流の場だった

今現在、あの頃のゲーセンなど ほぼほぼ潰れた
スーパーなどの大型店舗のゲームコーナーからも かつて流行った
ビデオゲームは消え失せ、あるのはプライズとパチスロ、
主な客層は年配者である。
若い衆はスマホゲーばっかやっとる

あの頃ゲーセンにいた客はどこにいった?
まあ、家庭持って落ち着いちゃったのも
少なくないんだろうけども…


望み➌:リソース最小限の営業形態

スナックが流行ってる、とは言ったが
スナックの経営って結構お金がかかる

カラオケ機器をリースするだけで
月々6万円からかかるのよねぇ

現実的に、そのリース代を諸々の経費とともに回収して
さらに利益を出すなんて相当ハードルが高い


ちょっと長くなってしまうけど、
よっぽど長期で営業してて固定客を確保できてるでもない限り、
地方の個人規模の店で まともに売り上げが
出るのなんて市の中心地であっても週末くらい
(例外があるとすれば公共機関内の店舗とかかなあ)

夜の商売で月の営業日が週末の金土だけの8日だけとする
1日の売り上げを確実に1万以上に乗せるって
客単、席数、滞在時間、回転もろもろ兼ね合わせて考えると
けっこうなハードルである


なのでカラオケは置かぬ
飲食だけど食材も保存の利くものしか置かないよ
とゆうか駄菓子屋みたいなスタイルにするつもり


望み➍:他に類を見ないような気がするコンセプト

オタ向けのカラオケスナックみたいなスタイルの店は
既に地元にも何件かある

でもまあカラオケ含め、大音量がガンガン流れてる店って
なかなか会話も落ち着いてできないんだよなあ…

自分の中で描いてるお店のイメージって
”あの頃の子供のための深夜の駄菓子屋”って感じで
情報共有ってか駄弁りやら交流やらを主軸にしたい…
さしずめ私は駄菓子屋のババア。

けっこう需要あるような気がするんだけどねぇ。
ほぼ丸パクリなわけですが。

何より、今 自分が一番そういうお店を求めてる気がする。

絵にしろ漫画にしろゲーム作りにしろ、
今まで自分が何かやる時って、他の誰より
自分が成果物を求めてたからな気がする。

自分が見たい絵を描いたし、
自分が読みたい漫画を描いたし、
自分がやりたいゲームを作った
(でもめんどいからすぐやめた)



この先もっともっと世間様の価値観は変容していって
人々は信じられないものにお金をかけるようになる


世の中どう転がるかわからんから
せめて自分の中で面白いと思えるものを増やしていきたいものだ





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